神秘の湖沼「五色沼」と「会津山塩ラーメン」
「ミシュランガイド」と聞くと三つ星レストランが掲載されている情報誌のことを思い出す人も多いでしょう。ミシュランは1889年に設立されたタイヤ製造会社ですが、車旅行者向けに快適な情報をお届けしたいという想いのもとで作られたガイドです。
タイヤメーカーがそんな先進的な取り組みを!と驚いた人も多くいたでしょうが、実は歴史が深く、1900年から無料で発行、のちに有料化してきたという背景がありました。そして私たちが知るところの東京版が2008年に刊行されたというものです。
ちなみに、そういった歴史あるミシュランガイドですが、赤と緑の二種類が存在します。
ホテル・レストランを紹介するのが「レッドガイド」、そして観光情報が掲載されているのが「グリーンガイド」です。
さて、そういった観光情報を扱う「ミシュラン・グリーンガイド」1つ星に認定されたスポットをご紹介します。その名も「五色沼」
神秘の湖沼「五色沼」
正確には「五色沼湖沼群」と言い、毘沙門沼・赤沼・みどろ沼・竜沼・弁天沼・るり沼・青沼・柳沼などの数多くの湖沼の総称を指します。
歴史はミシュランと1歳違い。1888年(明治21年)に磐梯山頂北側、小磐梯を含む部分が水蒸気爆発によって山体崩壊を起こし、岩なだれが川をせき止め、このエリアに数百もの湖沼が形成されました。そのうちの数十の湖沼群が「五色沼湖沼群」と呼ばれているのです。
沼によって、エメラルドグリーン、コバルトブルー、ターコイズブルー、エメラルドブルー、パステルブルーと色が違う不思議な場所で「神秘の湖沼」と言われる。特に青沼は自然が作り出したものとは思えない綺麗な色が広がります。
このように様々な色彩を見られることから「五色沼(ごしきぬま)」という名前がつきました。
色が異なる要因は、天候や季節、見る角度、水中に含まれる火山性物質などによると言われています。四季や天候、時間帯などによっても、少しずつちがった色にみえるので、一度だけでなく再び訪れてみることをおすすめします。
積雪時は歩けないと思われがちですが、スノーシューでの冬限定の散策を楽しむことができます。
(※冬の散策は、経験のあるガイド付きのスノーシューでお出かけください)
季節や天候でも異なった色に見える五色沼ですが、冬はグリーンシーズンに比べて濃く深い色に見えるようです。
しんとした真っ白な雪の中現れる碧い五色沼はさぞ幻想的でしょう。
また、スノーシュー後の冷えた体に、会津山塩ラーメンはいかがでしょうか。
会津山塩とは・・・
塩といえば海水から製塩しますが、内陸の裏磐梯では大塩裏磐梯温泉の温泉を煮詰める製塩が行われていました。
弘法大師が開湯したといわれる伝説の井戸から湧き出る塩化物泉の塩分は1%。 海水より塩分濃度が低いため、煮詰めて濃縮するにも数日かかり、膨大な時間のかかる作業です。
一度は途絶えた伝統の塩づくり。村の有志が集まり伝説の塩は復活します。
カルシウムなどの不純物を目視でチェックし、ピンセットで取り除くのはとても大変です。 しかしミネラル成分をたっぷり含み、不純物のない会津山塩は、苦みがなくまろやか、しょっぱさの中にも甘みがあり、色々な料理によく合います。
手間暇がかかるため、年間の生産量は約2トンと少なめ。その希少性ゆえ一般の海水塩に比べて高価です。
そんな会津山塩を使用した会津山塩ラーメンは、日の光にきらきら輝くほど透明なスープは、濃厚なうまみを感じながらもあっさりとしたあとくちで、気が付けば最後の一滴まで飲み干してしまうほど。
想像するだけでも美味しそうです。
※毘沙門沼最寄りの五色荘売店様の駐車場は冬期休業のため、ご利用できません。
裏磐梯ビジターセンターもしくは五色沼入口観光プラザ(裏磐梯観光協会)駐車場もしくは裏磐梯物産館駐車場をご利用ください。
詳細は裏磐梯観光協会にてご確認下さい。